Wollemia nobilis ウォレマイ・ノビリスよほどの恐竜好きか植物好きでないと辿り着かないジュラシックツリー。1属1種。この言葉だけでも植物オタクの心を揺さぶりますが、絶滅危惧種かつ'生きている化石'なのです。1994年にオーストラリアのウォレマイ国立公園内にあるブルーマウンテンズ渓谷で発見されるまでは絶滅したと考えられていました。現在、自生地は渓谷内の極限られた場所にしか生息しておらず、生存個体は100から200本といわれ、詳しい場所は非公開となっています。恐竜が歩いていた2億年前のジュラ紀の地層からはウォレマイパインと同種と考えられる化石が発見されています。ジュラ紀といえばゴンドワナ大陸が存在していた時代。現在のアフリカ大陸、マダガスカル島、アラビア半島、インド亜大陸、南アメリカ大陸、オーストラリア大陸、南極大陸が一つの大地。ウォレマイパインも広範囲に自生していたと推測されますが、生き残ったのはこの渓谷のみです。ブルーマウンテンズでは2019年から続いた山火事で火の手が渓谷まであと一歩のところまで迫りましたが、特別消防隊が極秘作戦(難燃剤散布、散水装置設置等)を行い作戦は見事に成功。火災後の写真を見ましたが、渓谷の底に密集している植物だけが火災を免れ、その周りは焼け焦げた大地となっていました。ウォレマイパインは谷の底に密集するように育つことで何億年も種を保ってきたのかと感動を覚えました。国際自然保護連合(IUCN)が作成した絶滅のおそれのある野生生物のレッドリストでは近絶滅種(深刻な危機を意味するCR)に設定されています。今回お届けするのは、発芽して樹齢8年となるものです。発芽した7本のうちの2本は既に別の親元へと巣立ち、現在育てている5本のうちの1本となります。幹高は約25cm。途中で幹を切り、より現地の姿に近くなるように仕立てました。鉢穴からは新しい根が出ています。そのまま地植えも可能です。寒さ暑さに強く、用土と置き場所さえ間違えなければ丈夫な木です。1枚目の写真はお届けする最新の物です。新芽がフラッシュしてきました。佐川急便/日本郵便の補償付き発送でのお届けです。鉢のまま梱包してお送りします。